出産そのものではないストレスによる薄毛

出産による原因

出産後の脱毛より出産後のストレスが問題!

女性が出産を迎えると、大量の脱毛がみられるケースがあります。これは分娩後脱毛症(産後脱毛症)とよばれ、女性だけに現れる特有の薄毛症状になります。
分娩後脱毛症の明確な原因はまだ分かっていませんが、髪に必要な栄養素を胎児に吸収されてしまうことや、出産後の女性ホルモン減少に伴い、頭髪の維持ができず、抜け落ちてしまうためだといわれています。


しかし、これらの脱毛症はすべて一過性のものにすぎません。出産の過程で一時的に変化した毛髪サイクル(髪が生まれてから抜け落ち、また生え変わるまでのサイクル)女性ホルモンのバランスは、半年から1年ほどで元に戻ります。ホルモンバランスが正常化すれば、分娩後脱毛症に伴う薄毛も回復を見せるのです。

 

しかしながら、本当に心配すべきは分娩後脱毛症ではなく、出産や育児に付随する「ストレス」の方です。いくら時間が経過し、女性ホルモンのバランスが整ったとしても、ストレスの影響で薄毛が回復しない可能性はあります。出産後も長期にわたり薄毛に悩まされる女性は、このケースに該当することが多いようです。
出産や育児にかかわるストレスは、家庭や友人たちとのお付き合いの中でうまく発散しながら、あまり溜めこまないようにすることが大切です。また、食生活や生活リズムなどその他の外的要因も、毛髪の健康を保つため、気を配るようにしましょう。